地下鉄「名古屋駅」1番出口を出て右隣のビル。 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅2-45-10川島ビル4階
名駅歯科の目指す入れ歯作り
  • 代表症例1

    上下全体に見た目、咬むことが崩壊して困った患者さん

  • 代表症例2

    古くて大きな義歯を快適な義歯にした患者さんの症例

  • 代表症例3

    一番奥の2,3本の歯がなくて調子が悪い患者さんの症例

  • 代表症例4

    バネの金属が見えない義歯(審美義歯)を入れたい患者さんの症例

  • 代表症例5

    悪い歯を抜いたらすぐに義歯を入れないと困る患者さんの症例

  • 代表症例6

    根を利用して磁石義歯をいれたい患者さんの症例

  • 代表症例7

    総義歯を入れたい人の症例

各入れ歯の説明
入れ歯の代表症例2

Top Page > 入れ歯の代表症例と解説 > 代表症例2

入れ歯の代表症例2

この症例の一般的な治療前の状態と特徴

大きな入れ歯を入れているが相当古くなり、調子も悪くなったので今回は新しく快適な入れ歯を入れたい。

①の代表例のように大きな入れ歯を入れているが、残った歯や歯ぐきは①の症例に比べしっかりしている。いろいろ問題があり我慢して使っている今までの入れ歯より快適な入れ歯を入れたい。 (今までの入れ歯をあまり使ってないので、今回は良い入れ歯を入れてしっかり咬みたい)

代表例①のように大きな入れ歯を入れているが、残った歯や歯ぐきは①の症例に比べて入れ歯は劣化しているが、長年使っているので全体の咬み合わせや審美性を参考にできることも多く、新しい入れ歯の参考にしていきます。


治療

 古い入れ歯のの問題点は入れ歯の汚れ・着色を取るにはなんと言っても毎日の清掃が第一です。入れ歯は年月が経つとどうしても入れ歯の歯の表面、歯と歯の間、ピンクの樹脂部分などに茶褐色の汚れがついてきます。食べ物・飲み物の色素やタバコのタール細菌による変色などが原因ですが、これは人それぞれの食べ物の歯垢、唾液の成分の量、毎日の清掃の程度により異なります。

入れ歯の清掃は基本的には毎日やすむ前に義歯専用ブラシでよく洗い、水の中に洗浄剤を入れたコップの中に一晩入れておく事です。入れ歯洗浄剤は時々使うという人がいますが、毎日使ってる人の入れ歯は臭いもなく清潔です。ブラシは普通の歯ブラシではなく、義歯専用ブラシがいいです。洗うときに時々入れ歯専用の歯磨き剤を使うとより効果的に清掃でき、色素もとれ易く、何より入れ歯用歯磨き剤を使うことにより入れ歯を装着しているという精神的なハンディーを払拭する効果もあります。

このように毎日の入れ歯の清掃を、歯磨きと同じように注意を払うことにより、入れ歯の汚れや臭みを防ぐことが出来ます。

 入れ歯は長年使っていると修理をしたり裏打ちをしたりで、様々な部分に微妙な変化が生じたり、入れ歯も大げさに言うとツギハギだらけの感じになってきます。 入れ歯がすれ減ったり、土台が痩せたりなどで入れ歯全体がピッタリしなくなってくると、毎日の食生活でも困ることが多くでてきます。更にバネのかかる歯や歯ぐき、粘膜、アゴの土台に異常な負担がかかり続け、歯や歯周組織を徐々に弱めることになります。

 奥の歯は毎日硬いものをよく咬む部分ですから、入れ歯でも天然歯でも、最も磨り減り易い部分です。奥歯が磨り減りますと、咬む能率(咀嚼能率)が減るし、他の歯への負担も過重になり好ましくありません。 更に奥の歯が減っただけ、上の前歯をつき上げることになります。このため歯は異常な力を受けることになり、年月が経つとともに、歯の動揺が進み、前歯は前下方へのびてくることになり、更に進めば歯と歯の隙間もあいてきます。

入れ歯の咬み合わせは(天然歯も同じですが)時間の経過とともに、前歯部へのあたりが強くなり、入れ歯を突き上げ不安定にしたり、天然歯の前歯に過重な力を加え、前歯を弱くする原因にもなります。

この状態の改善には奥の歯の咬み合わせの高さを今の入れ歯よりやや上げ、前歯の上下のあたりが緊密過ぎないように余裕を持った咬み合わせにすることが大切です。長い間に咬み合わせが低くなると口唇の周りにシワがよって年寄り顔になったり、アゴの関節(顎関節)が痛い、音がする等の症状が出る顎関節炎になる場合があります。新しい入れ歯では今までの入れ歯の咬み合わせの高さを慎重に決定し、新しい入れ歯をつくります。

 長年使っている入れ歯は年月とともにゆるくなってくることがあります。長年の咬む(咀嚼)力などにより、磨り減ったり、変形したり、歯ぐきの土台も徐々に変化したりしますと、入れ歯も以前よりピッタリしなくなってきます。(ただ加齢とともに必ずしも土台が大きく減るとは限りませんが) 咬み合わせが狂ったり、変化してきた入れ歯を使ってると、土手はやせてきます。しかし、正しい咬み合わせで精密に入れ歯ができているほど土台も痩せたりはしません。むしろ入れ歯、歯ぐきの土手、咬み合わせが一体となって変化して、入れ歯が調子よく使えるものです。裏打ちをするか新しい入れ歯を精密に型をとり、咬み合わせを患者さんにあったようにつくっていけば、また再びしっかりと咬める入れ歯が完成します。

 入れ歯は毎日朝から晩まで使い続けるものです。しかも毎日様々な食べ物や唾液、細菌の悪条件の重なる中で、会話、審美、快適等の重要な役割を果たします。

多忙な日常生活の中で入れ歯の治療は大変ですが、しっかりした入れ歯は想像以上に人にとって大切なものです。新しい入れ歯をつくる際には、上記の①~④に加え、日頃から感じている入れ歯への思い、希望を歯科医に相談するといいと思います。今度は薄い感覚のよい精密な入れ歯を希望する人は金属床義歯を、バネの変わりに金属の見えない入れ歯を希望する人はコーヌスクローネ義歯(茶筒式義歯)や審美義歯を、残ってる根を利用して磁石を使い入れ歯の維持を強くしたい人は磁石義歯を歯科医に相談してください。


入れ歯の代表症例2 その他のページ

当頁 > 次頁 Tさんの症例(82歳 女性) > 次々頁 Kさんの症例(70歳 女性)